Instagram

more fun if you know

波佐見焼ができるまで

日本の日常食器の約16%は
人口わずか1万5000人ほどの町、
波佐見町で作られています。
小さな町でなぜそれだけの大量生産が
可能なのか。
その秘密の鍵を握る「分業制」。
400年以上の歴史を持つ波佐見焼の
完成までの流れに迫ります。

【波佐見焼が出荷されるまでの工程】

  1. ❶原料仕入れ
  2. ❷土づくり
  3. ❸型づくり
  4. ❹生地づくり
  5. ❺素焼き
  6. ❻絵付け
  7. ❼釉薬
  8. ❽焼成
  9. ❾出荷

型屋さん

生地屋さん

窯元さん

商社

型屋さん

型づくり

器を作りのベースとなる「型」を作るのが「型屋」と呼ばれる職人です。図面をもとに、立体的な石膏型を作ることで大量生産を可能にします。サンドウィッチのように上下で挟み込む圧力成形の型や、「袋物」と呼ばれる内部に空間のある壺などの陶磁器を作るための鋳込み型など、様々な種類の型があり、用途に応じて使いわけます。

生地屋さん

生地づくり

型から生地を作るのは「生地屋」と呼ばれる職人の仕事。電動の回転台に石膏型をセットして、陶土をコテで抑えながら形作る「機械ロクロ製法」は、飯碗や皿などを同一形状で大量に生産する場合に用いられます。また、「鋳込み成形法」には、排泥鋳込みと圧力鋳込みがあり、排泥鋳込みは中空の石膏型に泥しょう(液状土)を流し込んで成形。圧力鋳込みは石膏型に圧力を加えながら泥しょうを注入して成形。それらを日干しで乾燥させるまでが生地屋の仕事です。

窯元さん

  • 素焼き

    素焼き生地を焼き、装飾を施して商品へと仕上げるのは窯元の仕事です。生地に強度を持たせるために約900度の低温でじっくりと焼き、生地から水分をなくし、堅く引き締まった生地に仕上げ、絵付けや施釉に備えます。

  • 絵付け

    素焼きされた器の表面に絵付けします。筆を使った絵付には「ダミ」「線描き」などがあり、また、量産に適した「パッド印刷」「判子」など、様々な手法で絵付が施されます。現在では、「呉須(ごす)」という藍色の絵具だけでなく、カラフルな色の絵具が開発され、多様な商品展開へと繋がっています。

  • 施釉

    釉薬を器にむらなくかけ、本焼成に備えます。釉薬とは、陶磁器の表面を覆う薄いガラス質のことで、器につやが出るとともに、耐水性が高まり、汚れにくくなります。この釉薬を窯元に収めるのは「釉薬屋」の仕事。ここでも分業制が活かされています。

  • 本焼成

    施釉後に十分乾燥させたら、いよいよ本焼成です。焼成で器を磁化させることにより、表面の薄いガラス質の膜によって装飾が映えるうえ、吸水性が抑えられつつも硬度が上がります。ガスなどの燃料を使い、およそ1300度の高温で約15時間かけて焼き上げ、15時間かけて冷却したら、焼き上がりです。

商社さん

検品・出荷

窯元で生産される商品を日本全国(海外にも!)に配送したり、OEMの受注・生産管理・配送などを行うのが商社の仕事。波佐見焼の魅力を全国に発信し、食器だけではなく「素材」としての波佐見焼製品を広く普及させるためには、商社の営業力が必要不可欠です。出荷時の厳しい検品をはじめ、目的地までの迅速な配送など、波佐見焼の品質保証に関しても商社は重要な役割を担っています。