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波佐見焼の歴史

波佐見焼は、トレンドやニーズを敏感に感じ取り、
逸早く新しいものづくりに挑戦することで作りだされる陶磁器です。
ここでは四百年間途絶えることなく続く、波佐見焼の歴史を辿ります。

1590

ひとつの小さな窯で始まった
波佐見焼

下稗木場窯跡から発掘されたこれらのやきものは陶器でした。時は1590〜1610年頃のことです。この時代、すでに周辺の肥前地域一帯でやきものが焼かれており、早くから産地として形成されていたことがわかります。

1610

磁器の生産開始

「畑ノ原窯跡」で陶器と少数の磁器が発掘されたことから、有田とほぼ同時期に磁器の生産に成功していたことがわかります。

1630

海外輸出の時代。
磁器の大生産地へ

明朝から清朝への政権交代で内乱が続発した中国は、陶磁器の輸出ができなくなります。かわりに肥前のやきものが世界へ輸出されることになり、これを機に波佐見は磁器の大生産地へと発展します。

1680-1860

日常食器の始まり、
くらわんか碗

江戸時代の重要な交通手段であった淀川の三十石船。この船に小舟が近づき「あん餅くらわんか、酒くらわんか」とかけ声を掛けながらお酒や食べ物を器に盛って売る商売がありました。安価な日用品として気軽に使われていたその器は、かけ声から「くらわんか碗」と呼ばれ、波佐見はその一大産地でした。江戸時代の大ヒット商品として全国に流通し、磁器を庶民の日常食器に押し広げました。江戸時代の遺跡からほぼ確実に波佐見焼が出土しています。

1900-1980

ロングライフデザイン商品の
誕生

昭和時代には現在まで続く定番の人気柄や、復刻されるデザインなど全国的なヒット商品が続々と誕生。時代の流行に流されず、定番として愛されるロングライフデザインの商品も多く誕生しました。

2012

デザインと機能を追求し
幅広い層からの支持を獲得

近年になると、持ちやすさ・軽さにこだわったユニバーサルデザインのものや、収納のしやすさに注目したもの、小家族対応のシリーズなど、使い手に寄り添うやさしい眼差しでのやきものづくりに力を入れるようになりました。直火やレンジで調理ができる調理うつわの生産も盛んになり、また、若手のデザイナーによるデザイン性の高い商品が、波佐見焼ファンの裾野を広げました。

2021

より優しい安心・安全な
製品づくりへ

毎日の食卓で使われる日常食器・波佐見焼の使命として全国に先駆けて安全無鉛化のプロジェクトを進行中。「より人に優しい器」づくりに取り組んでいます。これからも高品質で安全な製品づくりを続け、日本一の和食器の産地を目指します。